『功名が辻』08「命懸けの功名」
『功名が辻』第8回。
原作のネタバレ、「僅かに」ですが含むかもしれません。
■原作:司馬遼太郎
脚本家は大石静さんです。
が。。
脚本だけのせいでもないなぁ。。
もちろん脚本の罪は重いけど。。
大河ドラマらしい、壮絶さの足らない演出のせいもあるなぁ。。
あとはやっぱり原作ファンには納得いかない描き方も。。
■義昭の策謀
足利義昭(三谷幸喜)が諸国に文をばら撒いていたことがバレる。
朝倉への密使が捕まって斬られたと。。
それで京都奉行の秀吉が、ドタバタと明智光秀(坂東三津五郎)の元へ。。
慌てた光秀は義昭をたしなめようとするが。。
「ことの次第によっては、そちの手で信長を討て!」と義昭。。
なんか義昭は、ただのバカ殿って感じですね。
まぁ、このくらいの出番ならそれでいいのですが。。
その割りに義昭の命という本能寺の動機を光秀に与えているようで。。
あまり掘り下げないなら無難な描き方の方が良いのに。。
■信長、朝倉攻めへ
秀吉は一豊を伴ない岐阜へ。
織田家の評定。
信長は公方の名で大名を招いて能、茶会、相撲を催せと。
信長の意図が理解できない譜代の重臣は信長をうつけ扱い。
しかし秀吉は。。
秀吉は京へ戻ると信長に挨拶へ。
その場で家康への使者を命じられる一豊。
秀吉は信長の意図を察し、浅井との盟約、浅井に知らせて置くようにと奏するが、
「長政は裏切らん」と。。
っていうか、この辺、舘さんの演技のせいもあるのか、
信長がただのバカに見えるんだよねぇ。。
たしかに、この時の信長の決断は結果的に失策だったわけだけど。。
一豊目線だからなのか、信長の真意が全然見えてこないという。。
信長嫌いの。。信長をうつけ者だと思ってる人の目線って感じがする。。
■徳川家康
「元康。。家康じゃ」って。。
徳川家康(西田敏行)の本格的初登場シーンですが。。
元康から家康に改めたのって永禄6年(1863)だぞ!
朝倉攻めは元亀元年(1570)4月!
改名から7年も経って自分の名前を間違える武将がどこにいる!?
そんな奴が60過ぎて幕府なんか開けるか!
ふざけるのも、いい加減にしろ!!
その後の一豊の「わかりませぬ!」と繰り返すのは実直さが出てて良かったけど。。
やっぱり、この脚本ダメだ。。
遊びをしていいところと悪いところの区別がつかないらしい。。
ん? もしかしてアドリブか?
だとしたら演出の責任。西田さんもこの作品の家康をわかってないってことになる。
■出陣
信長出陣はいいけど。。
千代(仲間由紀恵)が六平太(香川照之)にしゃべっちゃったよ。。
で、六平太は市(大地真央)に。。
なんだかなぁ。。
浅井家中の長政と久政の争いなんて、どうでもよくなっちまったぁ。。
深く掘り下げもしない場面で、あんまり独自の描写はしない方が良いと思うんだけど。。
なによりも六平太と千代が旧知という設定ゆえの関係性が。。好きになれない。
来週は小りん(長澤まさみ)が出てくるみたいだけど、
そこらへんとの絡みはどうするんだよ?
「初めての浮気」はしっかりと描くくせに。。
■命懸けの功名
秀吉の調略で、金ヶ崎は開城することに。
で、武功を挙げる機会を失ってがっかりの一豊他の皆様ですが。。
「古来、城の明け渡しは。。」と戦の可能性を示唆する
竹中半兵衛(筒井道隆)。
で、明け渡しの場。。
敵を挑発したのは何と! 新一郎(浜田学)!
軍律を乱したっていって後で打ち首になっても不思議じゃないのに。。
そのお陰で巡ってきた功名の機会。
山内一豊(上川隆也)は一目散に敵の勇将・弓の名手・三段崎勘右衛門(岡田正典)を追う!
深追い? 郎党は一豊を見失う!
対峙する一豊と三段崎!
そして三段崎の放った矢が一豊の左頬に!!
ひるまず掴みかかり共に転がり落ちる!
そこに一豊の家臣達が駆け寄り!
敵の首を取るが。。
一豊の顔には矢が。。
祖父江新右衛門(前田吟)が身体を支え、
五藤吉兵衛(武田鉄矢)が一豊の顔を踏みつけ矢を引き抜く!
一豊、気絶。。
で、首実検で信長に労いの言葉をかけてもらいしたとさ。
なんか知ってる場面だけに、余程壮絶に描いてくれないと物足りない。。
だって頬を突き抜けて奥歯に当たって矢が止まったというほどの重傷だぞ。。
■袋の鼠
浅井長政(榎木孝明)、「家中の総意には逆らえぬ!」と織田へ弓引くことを決断!
一乗谷攻略に意気上がる織田の陣中に市からの使者!
袋の小豆。。
はじめは陣中見舞いと笑っていた信長だが、真意に気付いた!
「長政め! 裏切りおったわ!」
すぐさま撤兵を決めるが、殿軍が。。
そこに。。
「その殿軍の役目、この猿にご命じくださいませ!」と秀吉(柄本明)が名乗りを上げる!
命懸けの大勝負!
秀吉旗下の者達は、皆、頭に三角の布を巻き決死の構え!
そこに意識朦朧とした一豊も輿に横たわり加わる。
「山内一豊は我が殿軍の軍神じゃー!!」
って、もう少し他の足軽たちが居る前で威勢を挙げてくれないと。。
小六と将右衛門と一氏と茂助しかいないじゃん。。
迫力ないなぁ。。
ってな感じ。。
なんか不満だらけです。。
1つどうしようもなく嫌なシーンを見ると、他が全部嫌に見えてしまいます。。
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2006年大河ドラマ 『功名が辻』 第八回「命懸けの功名」
原作のネタバレ、「僅かに」ですが含むかもしれません。
■原作:司馬遼太郎
脚本家は大石静さんです。
が。。
脚本だけのせいでもないなぁ。。
もちろん脚本の罪は重いけど。。
大河ドラマらしい、壮絶さの足らない演出のせいもあるなぁ。。
あとはやっぱり原作ファンには納得いかない描き方も。。
■義昭の策謀
足利義昭(三谷幸喜)が諸国に文をばら撒いていたことがバレる。
朝倉への密使が捕まって斬られたと。。
それで京都奉行の秀吉が、ドタバタと明智光秀(坂東三津五郎)の元へ。。
慌てた光秀は義昭をたしなめようとするが。。
「ことの次第によっては、そちの手で信長を討て!」と義昭。。
なんか義昭は、ただのバカ殿って感じですね。
まぁ、このくらいの出番ならそれでいいのですが。。
その割りに義昭の命という本能寺の動機を光秀に与えているようで。。
あまり掘り下げないなら無難な描き方の方が良いのに。。
■信長、朝倉攻めへ
秀吉は一豊を伴ない岐阜へ。
織田家の評定。
信長は公方の名で大名を招いて能、茶会、相撲を催せと。
信長の意図が理解できない譜代の重臣は信長をうつけ扱い。
しかし秀吉は。。
秀吉は京へ戻ると信長に挨拶へ。
その場で家康への使者を命じられる一豊。
秀吉は信長の意図を察し、浅井との盟約、浅井に知らせて置くようにと奏するが、
「長政は裏切らん」と。。
っていうか、この辺、舘さんの演技のせいもあるのか、
信長がただのバカに見えるんだよねぇ。。
たしかに、この時の信長の決断は結果的に失策だったわけだけど。。
一豊目線だからなのか、信長の真意が全然見えてこないという。。
信長嫌いの。。信長をうつけ者だと思ってる人の目線って感じがする。。
■徳川家康
「元康。。家康じゃ」って。。
徳川家康(西田敏行)の本格的初登場シーンですが。。
元康から家康に改めたのって永禄6年(1863)だぞ!
朝倉攻めは元亀元年(1570)4月!
改名から7年も経って自分の名前を間違える武将がどこにいる!?
そんな奴が60過ぎて幕府なんか開けるか!
ふざけるのも、いい加減にしろ!!
その後の一豊の「わかりませぬ!」と繰り返すのは実直さが出てて良かったけど。。
やっぱり、この脚本ダメだ。。
遊びをしていいところと悪いところの区別がつかないらしい。。
ん? もしかしてアドリブか?
だとしたら演出の責任。西田さんもこの作品の家康をわかってないってことになる。
■出陣
信長出陣はいいけど。。
千代(仲間由紀恵)が六平太(香川照之)にしゃべっちゃったよ。。
で、六平太は市(大地真央)に。。
なんだかなぁ。。
浅井家中の長政と久政の争いなんて、どうでもよくなっちまったぁ。。
深く掘り下げもしない場面で、あんまり独自の描写はしない方が良いと思うんだけど。。
なによりも六平太と千代が旧知という設定ゆえの関係性が。。好きになれない。
来週は小りん(長澤まさみ)が出てくるみたいだけど、
そこらへんとの絡みはどうするんだよ?
「初めての浮気」はしっかりと描くくせに。。
■命懸けの功名
秀吉の調略で、金ヶ崎は開城することに。
で、武功を挙げる機会を失ってがっかりの一豊他の皆様ですが。。
「古来、城の明け渡しは。。」と戦の可能性を示唆する
竹中半兵衛(筒井道隆)。
で、明け渡しの場。。
敵を挑発したのは何と! 新一郎(浜田学)!
軍律を乱したっていって後で打ち首になっても不思議じゃないのに。。
そのお陰で巡ってきた功名の機会。
山内一豊(上川隆也)は一目散に敵の勇将・弓の名手・三段崎勘右衛門(岡田正典)を追う!
深追い? 郎党は一豊を見失う!
対峙する一豊と三段崎!
そして三段崎の放った矢が一豊の左頬に!!
ひるまず掴みかかり共に転がり落ちる!
そこに一豊の家臣達が駆け寄り!
敵の首を取るが。。
一豊の顔には矢が。。
祖父江新右衛門(前田吟)が身体を支え、
五藤吉兵衛(武田鉄矢)が一豊の顔を踏みつけ矢を引き抜く!
一豊、気絶。。
で、首実検で信長に労いの言葉をかけてもらいしたとさ。
なんか知ってる場面だけに、余程壮絶に描いてくれないと物足りない。。
だって頬を突き抜けて奥歯に当たって矢が止まったというほどの重傷だぞ。。
■袋の鼠
浅井長政(榎木孝明)、「家中の総意には逆らえぬ!」と織田へ弓引くことを決断!
一乗谷攻略に意気上がる織田の陣中に市からの使者!
袋の小豆。。
はじめは陣中見舞いと笑っていた信長だが、真意に気付いた!
「長政め! 裏切りおったわ!」
すぐさま撤兵を決めるが、殿軍が。。
そこに。。
「その殿軍の役目、この猿にご命じくださいませ!」と秀吉(柄本明)が名乗りを上げる!
命懸けの大勝負!
秀吉旗下の者達は、皆、頭に三角の布を巻き決死の構え!
そこに意識朦朧とした一豊も輿に横たわり加わる。
「山内一豊は我が殿軍の軍神じゃー!!」
って、もう少し他の足軽たちが居る前で威勢を挙げてくれないと。。
小六と将右衛門と一氏と茂助しかいないじゃん。。
迫力ないなぁ。。
ってな感じ。。
なんか不満だらけです。。
1つどうしようもなく嫌なシーンを見ると、他が全部嫌に見えてしまいます。。
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Re:『功名が辻』08「命懸けの功名」(02/26)
「初めての浮気♪」は、だけはしっかり描いちゃう所あたり、
やはりホームドラマだなぁ。。。と(^_^;)
歴史が進んでくると、痛い展開が増えてきそうな予感は
初めからしていましたが。。。
やはりホームドラマだなぁ。。。と(^_^;)
歴史が進んでくると、痛い展開が増えてきそうな予感は
初めからしていましたが。。。
Re[1]:『功名が辻』08「命懸けの功名」(02/26)
くうふう3さん
ホームドラマ的な浮気であっちゃ困るんですけどね。。
六平太と千代の関係を見てると、そっちに行きそうで不安です。。
原作に到達すれば少しはマシになると思ったんですけど。。
この雰囲気では最悪の結果になりそうな。。
ホームドラマ的な浮気であっちゃ困るんですけどね。。
六平太と千代の関係を見てると、そっちに行きそうで不安です。。
原作に到達すれば少しはマシになると思ったんですけど。。
この雰囲気では最悪の結果になりそうな。。
原作を読んでいないので
ホームドラマだった展開がいきなり合戦シーンだったのでドキドキしてみましたが、原作のほうが迫力満点なんですね~。やっぱり読んでみようなぁと思う今日このごろです。
Re:原作を読んでいないので(02/26)
うさ(o´∀`o):.*さん
原作は想像力で、どこまでも迫力あるものに出来ますからねぇ。。
それに引き換え最近の大河の描写は物足りないですねぇ。。
まぁ、テレビドラマではあんまり壮絶な描写は無理でしょうけど。。
原作は想像力で、どこまでも迫力あるものに出来ますからねぇ。。
それに引き換え最近の大河の描写は物足りないですねぇ。。
まぁ、テレビドラマではあんまり壮絶な描写は無理でしょうけど。。
はじめまして。
私も、楽しく観ていますが、
えっ~ありえん。と、断言をしてる時も
多いです(笑)
女性の脚本家は、歴史物を甘くする。
と言うのが、うちのダーリンの寸評ですが。
えっ~ありえん。と、断言をしてる時も
多いです(笑)
女性の脚本家は、歴史物を甘くする。
と言うのが、うちのダーリンの寸評ですが。
Re:はじめまして。(02/26)
吉祥天4318さん
1話に1回は大ポカをするって感じですよねぇ。。
原作と違う部分の設定がはじめから嫌なために、
1つをキッカケに雪崩のように不満が。。
>女性の脚本家は、歴史物を甘くする。
たしかに、その傾向ってありますよねぇ。。
中にはちゃんと描いてる人もいるんでしょうけど、
大石静さんなんかは、はじめから歴史モノとして描く気すらないような。。
1話に1回は大ポカをするって感じですよねぇ。。
原作と違う部分の設定がはじめから嫌なために、
1つをキッカケに雪崩のように不満が。。
>女性の脚本家は、歴史物を甘くする。
たしかに、その傾向ってありますよねぇ。。
中にはちゃんと描いてる人もいるんでしょうけど、
大石静さんなんかは、はじめから歴史モノとして描く気すらないような。。
Re:『功名が辻』08「命懸けの功名」(02/26)
袋の小豆って、小豆が暗号だったんですか?
私は、お市から届いた小豆の袋の両端が縄でギリギリと縛られていたことから、信長が「袋の鼠」を連想したんだと思っていましたが、袋の形状にはほとんど触れられてなくって、それが残念でした(形はそんな風に見えましたが・・・)
いや、小豆谷の攻防って言うのもあったのかもしれませんけど、すぐ袋を開けずに、その形状も見せてほしかったなあ。
お市さんの一世一代の名場面なのに・・・。
それに、茶々がまだむずかるような年頃って・・・?
長政とお市には、すでに3人の娘と1人の息子、他の人との間に1人の庶子がいたはずなのに~!
茶々はもう6つくらいにはなってて、小谷城陥落を目の当たりにしているんでは?
おごうはさすがに省けなさそうですけど、お初は無視か。関ヶ原では重要なお役目をになうはずなのにな~・・・。せっかく女性作家なんだったら、姫君をたくさん出してくれればいいのに(ぶつぶつ)
私は、お市から届いた小豆の袋の両端が縄でギリギリと縛られていたことから、信長が「袋の鼠」を連想したんだと思っていましたが、袋の形状にはほとんど触れられてなくって、それが残念でした(形はそんな風に見えましたが・・・)
いや、小豆谷の攻防って言うのもあったのかもしれませんけど、すぐ袋を開けずに、その形状も見せてほしかったなあ。
お市さんの一世一代の名場面なのに・・・。
それに、茶々がまだむずかるような年頃って・・・?
長政とお市には、すでに3人の娘と1人の息子、他の人との間に1人の庶子がいたはずなのに~!
茶々はもう6つくらいにはなってて、小谷城陥落を目の当たりにしているんでは?
おごうはさすがに省けなさそうですけど、お初は無視か。関ヶ原では重要なお役目をになうはずなのにな~・・・。せっかく女性作家なんだったら、姫君をたくさん出してくれればいいのに(ぶつぶつ)
Re[1]:『功名が辻』08「命懸けの功名」(02/26)
k-nanaさん
両端縛った袋と小豆がセットでメッセージになるんだと思うんですけどね。
小豆坂の戦いは優勢だった織田勢が横槍で総崩れになるって戦ですから、
両方意味があるんでしょうけど。。
袋があっさり開けられちゃう辺りが、
信長に対するリスペクトを感じられないというか。。
信長のすごさと袋の意味、両方を描き損ねてますよね。
茶々は1570年当時、まだ3歳とかですから、
むずかってもよいとは思うんですけど、
どうも時間設定が微妙ですよね。。
この時期、市が身篭ってる!?っていうと。。
生年に確証がないお初のことなのか。。
でも一応、1969年生まれって説(出典わかりません)はあるらしく。。
長政と市のラブラブ具合を印象付ける為に、その辺、適当にあしらわれた感がありますねぇ。。
そこらへんの適当さが、このドラマを受け入れづらくしている一因だと思います。
(この第8話の時代考証、小和田さんなんですよね。。)
後年のお初(常高院)は原作にチラっと登場してたような、ないような。。
両端縛った袋と小豆がセットでメッセージになるんだと思うんですけどね。
小豆坂の戦いは優勢だった織田勢が横槍で総崩れになるって戦ですから、
両方意味があるんでしょうけど。。
袋があっさり開けられちゃう辺りが、
信長に対するリスペクトを感じられないというか。。
信長のすごさと袋の意味、両方を描き損ねてますよね。
茶々は1570年当時、まだ3歳とかですから、
むずかってもよいとは思うんですけど、
どうも時間設定が微妙ですよね。。
この時期、市が身篭ってる!?っていうと。。
生年に確証がないお初のことなのか。。
でも一応、1969年生まれって説(出典わかりません)はあるらしく。。
長政と市のラブラブ具合を印象付ける為に、その辺、適当にあしらわれた感がありますねぇ。。
そこらへんの適当さが、このドラマを受け入れづらくしている一因だと思います。
(この第8話の時代考証、小和田さんなんですよね。。)
後年のお初(常高院)は原作にチラっと登場してたような、ないような。。